心理相談室 風花(かざはな)

カウンセリングの方向性

人は時々悩むことがあります。自分自身のことや家族のこと、学業や仕事のこと、友人関係や職場の対人関係のこと、等々。ある日、突然思い悩む状況に陥ることもあれば、子どもの頃からずっと悩みを抱えつつ、日常生活を何とか頑張ってこられた方もいるかもしれません。『心理相談室 風花(かざはな)』では、まず「どんなことで悩んでいるのか」「どんな風にうまくいっていないと感じているのか」等を、ご自身のペースでゆっくりと話して頂きます。そして、まずは今の状況を一緒に整理していきましょう。

しかし、そうは言っても、悩んでいる時に周りの状況や自分がどんな状態にいるのかを冷静に見つめて語ることは、実は非常に難しいことでもあります。また、自分の中で、何とも言えない感情が蠢いていることはわかるけれども、それが言葉にならないこともよくあります。そういう時は、みた夢を語ってもらったり、絵を描いてみたり、箱庭制作を行ったりしながら、自分の中から立ち現われてくるイメージを一緒に眺めてみるという方法もあります。

このようなプロセスを通して、初めは気にも留めていなかったことにはっと気付いたり、思いもよらない自分の気持ちに戸惑ったりすることがあるかもしれません。また、薄々は気が付いていたけれども、できるだけ見ないようにしてきたことに、どうしても目を向けざるを得なくなってきて、カウンセリング自体が辛くなることもあるかもしれません。

それでも、ご自身のペースを守りながら、こころの動きに合わせて、こころに浮かぶことを語り、イメージで表現することを続けていると、「今、起こっていることが、これからの人生においてどのような意味があるのか」「今の悩みをこれからの人生にどう活かしていけばよいのか」「今、人生の流れがどう方向転換しようとしているのか」等が、ぱっと見えてくる瞬間(“風花”が舞い降りてくる瞬間のように)に出会えることがあります(このような瞬間をとても大切にしたいと考えています)。そして、このような瞬間、瞬間を一緒に丁寧に紡いでいきながら、あなた自身の『人生の物語』を生成してみませんか。あなたが本当の意味で“あなたらしくなっていく”過程をご一緒できればと切に願っています。